ZX‐10にGSX‐R1100 リヤホイールを流用



  純正18インチのホイールを17インチ化したいと思っていたところ、

 ZX‐10用に加工し装着していたGSX-R1100のリヤホイールを入手することができたので

 流用するにあたって必要なものや工程を紹介します。

  17インチ化には、ZZ-R1100(C型)のホイールが比較的加工が少なく、

 またフロントホイールとのデザインが大きく変らないなどの理由で多く採用されているようです。

 GSX-R1100ホイールもデザインこそ大きく違いますが、サイズがZZ-Rのホイールと同じ(5.5J)ながらも

 大幅に軽量化されることから、メリットは充分にあると思われます。

 取り付けに関しては、カラーの作成やハブ・ホイールの一部加工等が必要となるものの、

 ZX‐10純正のスウィングアームやアクスルシャフト(20Φ)を無加工のまま使用し、

 またブレーキ周りには、GSX-R1100用をそのまま使用することで加工を必要最低限の範囲と

 することができます。

 ※ 今回の流用に関して、取付の加工方法・寸法また使用するパーツ等は、流用する手段の一つであり

   これ以外の方法での取付ができないと言う訳でもなく、また最も加工が少なく安く流用できる方法でも

   ありません。取付に関して各部の寸法を採寸の上、加工方法を十分検討の上流用してください。


  準備するもの

   GSX‐R1100(L 91年式) リヤホイール・ハブ・ハブダンパー

     〃   用スプロケット 

     〃   純正キャリパー・キャリパーサポート・ローター
 
     〃   純正カラー(ホイールとキャリパーの間)

   左右カラー(車両に合わせて作成)

   ドライブチェーン(GSX-R1100用リヤスプロケに合わせたサイズ(530)
  
   ドライブチェーンに合わせたフロントスプロケ(ZX-10用)



  右がZX‐10純正18インチホイール

    タイヤサイズ 160‐60-18
    ミシュランマカダム100X 外径630o・幅161o

  左がGSXR1100純正17インチホイールで

    タイヤサイズ 180-55-17
    ミシュランマカダム 100X 外径649o・幅178o

    タイヤサイズは、直径が1.9p小径となり車高は約1pダウン、

    幅(トレッド幅)は1.7pワイド化することになります。


    ※ メーカーが公開している規格の寸法で、
       実際の走行状態寸法が異なる場合があります。 
  ZX‐10STDホイール・タイヤに
  
   ハブ・ダンパー・ローター・スプロケを

   装着した状態だと

   約18.5kg
  GSX-R1100STDホイール・タイヤに
  
   ハブ・ダンパー・ローター・スプロケを

   装着した状態だと

   約16kg

   大幅な軽量化に!
  GSX-R1100ハブ

   チェーンラインを合わせる為必要に応じてハブを加工します。

   ハブ側のスプロケ取付面は無加工?のようですが、

   裏側(写真中央付近)は削り込んでるかもしれません?

   加工前のホイールを計測しないと、どこをどう加工しているか
  
   分かりません。
    
  ホイール側も中央付近を加工してるかな?

    この辺の加工寸法は、使用するドリブンスプロケの

    オフセットに合わせる(チェーンラインを合わせる為)

    必要があるかと思われます。

  @  ZX‐10純正リヤアクスルシャフト
 
  A  カラー(ハブ側)

  B  GSXR1100純正キャリパーホルダー

  C  カラー(キャリパーホルダー用)
 
  ローター取付面は、GSXR1100純正キャリパーを

  そのまま使用するため無加工

    ホイールのセンター出しの為にキャリパーホルダー用カラーを

    作成し調整
  ハブ側もホイールセンター出しの為作成

   スプロケは、チェーンに合わせて530コンバート(GSX-R用)を使用

  左右のエキセントリックカラーはそのまま使用
  ドリブンスプロケットはZX‐10用530コンバート用の

  ノーマルと同じオフセットのものをそのまま使用。

  ホイールのセンターとチェーン取付面の寸法が

  純正の寸法と異なる場合は、それに応じてオフセットを

  変更する必要があります。

    以前取付してあった車両から外したスプロケットですが、

    チェーンラインが狂っていたのか?片側が偏磨耗してます。
  トルクロッドをGSXR用キャリパーに合わせて

  写真左側の取付部分を加工

  また、タイヤとのクリアランスを確保の為中央付近を

  削ります。

  上 ・・・ ZX-10純正トルクロッド 加工前

  下 ・・・ 加工後
  ステップを外し、トルクロッドを脱着します。
  GSX-R用キャリパー・ブレーキホースを取り付けます。
  ブレーキホースの取り回しの適正化

    接触や極端に折れ曲がったりすることのないよう、

    ホースの長さに応じて対処します。

    またタイヤを空転させてみてトルクロッドと、タイヤとの

    接触がないかを確認します。


  チェーンとフレーム・タイヤ等との接触がないかを

  確認します。

    チェーン、またそのグレードによりチェーンの幅が

    違う為、フレームとのクリアランスが変ってくるので

    極端なオフセットをした場合は、注意が必要です。
  交換前

   ZX‐10純正18インチホイール
  交換後

   GSX‐R1100 17インチホイール装着
  完成

   18インチに比べ、車高が下がるのでエキセンの上下を

    ひっくり返して、また正規の位置でと走り比べてみて

    正規の位置の方が、私の好みのフィーリングだった為

    元に戻しました。

    バネ下の軽量化によるものか軽快感が大幅に増したように
 
    思います。

    17インチ化すると車高の変化等により、ハンドリングを
 
    悪化させることが懸念されましたが、今回はむしろ

    向上したように思います。


 ※ 宣伝をする訳ではありませんが、GSX-R1100等の純正ホイールを

    ZX-10専用にボルトオン加工して販売しているショップを紹介します。

    ボルトオン加工・塗装・ベアリング交換等をして見た目新品となります。

    通販も可能なようなので、届いたその日に17インチ化が可能です。

     スペックエンジニアリング  
 
       TOPページの 「オリジナルパーツ」→「ZX-10」→「FRホイールkit」より御覧頂けます。

     
     ※ 間違っても加工方法だけを問い合せたりしないでください。

  


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