フロントフォークのオーバーホール(OH)


  ・フォークオイルの交換

  ・オイルシールの交換


 フロントフォークのOHは、シール部分よりオイル漏れが発生しない限り、OHされることは

ないかもしれませんが、オイルシールの劣化によりやがてオール漏れが発生しOHする必要があります。

 オイル漏れにはオイルシールを交換するしかないのですが、シール単品で数百円の部品にも関わらず

交換作業をショップに依頼すると2万円近い費用が必要となるようです。

シールの交換作業には、専用工具またそれを代用する工具や長時間車体を前輪のない不安定な状態で

維持しなければならず、ある程度の条件が整わなければ作業は困難かと思われます。

 フォークオイルも劣化をすることからオイルを定期的に交換する必要があります。

徐々に劣化し走りに影響してきますが、その変化に気付きにくく、また走行不能になったりもしないのですが

交換すると社外品のフォークに換装したかのように劇的に走りに影響すると言われることから、

ある程度の距離・年数が経過した場合やセッティングの変更時(オイルの粘度変更)に交換する必要があります。


用意するもの

 オイルシール 2個

 ダストシール 2個

 ガイドブッシュ 2個

 フォークオイル 粘度(標準値) SAE10W20  1L程度

 工具  エクステンションバー(12.7)・インパクトレンチ・六角レンチ(10mm)・ソケットレンチ等

 ネジロック剤・液体ガスケット

 フォーク上部のトッププラグを緩めます。

  フォーク上部の正方形の穴に、12.7の

  エクステンションバー(延長バー)
  
  を差込み、1回転ほど緩めておきます。

 ジャッキ等を使い、フロントタイヤを浮かせる。

  (センタースタンドのある場合)

  センタースタンドの両足が接地していることを確認すること

  キャリパー・フェンダー・スタビ・ホイールを取り外す。
 ロアフォーククランプボルトを緩めます。

  フォークを取り外す前に、ブレーキホース

  ・ワイヤー類の取り回しを記録しておく。

  (元通りに戻せるように)

 アッパフォーククランプボルトを緩め、フォークを

 下に抜き取る


  ※その前に、インナーチューブの突出し寸法を

  計測しておく。

  上下のボルトを緩める際、フォークが下に

  抜け落ちないように注意
 取り外したFフォーク

  インナーチューブを傷つけないように、立てて保管する。
 トッププラグを外す

  ホーク内のスプリングの張力により、オイルが

  飛び散る恐れがあるので注意しましょう。

 スプリングを抜く

  フォーク内から取り外した部品は、ゴミが

  付着しないように保管する。

  ちなみにこのバネは、純正品ではない?ようです。

  WP98と書いてありました。

 フォークオイルを抜きます。
 
  ドレンボルトを取り外す。またインナーチューブを上下させ

  できるだけオイルを抜きます。5〜6000km・2年間ほど

  無交換のオイルです。真っ黒に変色してます。


  ※ オイル交換のみの場合はここまでです。

 ダストシールと、その中にあるスナップリングを

 取り外す。

 
  ダストシール・スナップリングをマイナスドライバーなど

  を使用し、取り外す。

  ※インナーチューブを絶対に傷つけないように

 ホーク内部の分解

  エアーのインパクトレンチに10_の六角レンチをセットする。

  ※ 必ずしも必要というわけではありません
 専用工具ではありませんが、今回準備した工具です。

  専用工具(川崎純正)のフロントホークシリンダーハンドルと

  アダプターを準備する。

  代用品で作業する場合は、T型ソケットレンチ・

  エクステンションバー(延長ソケット)などを組み合わせ、

  その先端に12.7のソケットアダプタを取り付ける。

  (全長約55cmは必要)

 専用工具の

 フロントフォークシリンダーホルダーハンドルアダプター

 
  写真を提供して頂きました。
 T型ソケットレンチとエクステンションバーとを

 セットし延長 
 インパクトレンチをセット

  フォーク下部のアレンボルトにインパクトレンチ

  +10_のヘキサゴンレンチをセッ
 フォーク上部から工具を差込む

  差し込んだ工具を下に押し付け、内部のシリンダが

  空回りするのを防ぎながら、インパクトレンチでボルトを緩めます。

  今回は延長した工具を使いましたが、工具がない場合フォークを

  逆さまにして(上部を下に)全体を地面に押し付けなが ら

  六角レンチで緩めるという方法があり、下に押し付けることで

  内部の部品の共回りを防ぎ、緩めることができるそうです。
 
   ※ アレンボルトを緩めることが出来なければ、これより先の作業を

     することができません。
 No.2へ続く


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