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   ZX-10純正パーツリスト公開サイトの閲覧方法について 

上の写真はオーナー様よりKBM取材時(2003・11月号)に撮影されたものを提供して頂きました。

  ZX‐10開発コンセプト

    ZX‐10(ZX1000B)は、1988年(昭和63年)にGPZ1000RXの後継車として登場.。

   ベースとなるGPZ1000RXを全面的に改良し、Kawasakiのフラッグシップとして

   また世界最高速のマシンとして開発された。

    エンジンはボア&ストロークこそGPZ1000RXと共通となったが、ベースの1000RXより大幅に見直され

   シリンダーヘッドをコンパクトに改良、 ピストンの軽量化、圧縮比のUPや吸気ポートのストレート化、

   またキャブレターを京浜CVK36×4のホリゾンタイプからCVK-D36×4のダウンドラフトタイプを

   採用するなどされ、RXの125ps/9,500rpmに対し137ps/10,000rpm(12馬力UP)にまで

   高められたパワーは、最高速度270km/h以上、0→400mを10秒50という当時としては

   とてつもないパフォーマンスでライバル車を圧倒し、当時の世界最強・最高速のレコードを叩き出した。
      
    また、増大したパワーと重量車であるがゆえにより高剛性なフレームが必要とされ、耐久レースで得た

   ノウハウを活かし完全に新設計されたアルミ製のツインチューブ“e−BOXFREME”を採用。

   RXよりもフレーム単体で4.5kgの軽量化と高剛性を両立させた他、エンジンや外装も軽量化され

   最終的に乾燥重量でRXの238kgに対し222kgと大幅な軽量化を達成している。

   またRXに良く似た外装は、全体的に大柄な印象ながらも、実は全体的にコンパクトな仕上がりで

   超高速域での安定性と軽快なハンドリング性能を兼ね備えている。
 
 ZX‐10発売当時の時代背景


   ZX‐10発売当時の1988年ごろは、大型バイクを運転するには免許制度の都合で運転免許試験場での

   技能試験に合格し、排気量の限定(条件)があった二輪免許の限定を解除をする必要があった。

   一般的に「限定解除」と呼ばれていた実技試験の合格率は極めて低く、大型バイクに乗ることは

   ライダーにとっては憧れの的であり一種のステータスとなっていた。
  
   また、日本国内において1980年代後半までの、750tを超える国産大型二輪の国内販売の

   自主規制も緩和されたものの、1980年前半ごろからの国内で販売される二輪車への最高出力の

   自主規制が行われており、750t以上の排気量の二輪車は97馬力(88年当時)に規制され、

   同じ名称・排気量のバイクであっても国内仕様として最高出力を抑えられたモデルと、

   フルパワー仕様の海外輸出モデルに分けられたり、国内では販売されず輸出専用のモデルが

   存在した。

    Kawasakiから国内仕様としては販売されなかったZX‐10は、メーカーが海外の販売店へと

   輸出されたものを日本の販売店が再度輸入(逆輸入)し、ユーザーへと販売されていた。

   その為メーカーとしては国内での車両本体価格(標準現金価格)は設定せず、輸入した販売店により

   それぞれ販売価格が決められており、1988年当時のZX‐10実勢車体販売価格は、

   円高の影響があってか¥880,000〜¥950,000と当時国内仕様で販売されていた

   750tクラスのバイクより多少高い程度の価格帯であった。

   逆輸入されて、国内に流通したZX‐10は国内で製造されたにも関わらず、一度輸出した車体を販売店が

   国内へ逆輸入・販売することにメーカー側は一切関与しておらず、仕様地向け以外の使用ということもあり

   メーカーの保障はなくクレーム対応もされないのが現実でした。

   また、純正パーツに関しても逆輸入される為?なのか、国内仕様の同等部品と比べても価格的に

   割高(国産車の倍?)で、販売店によっては入荷するのに長い時間がかかっていた。


 現在のZX‐10

   当時世界最速車というコンセプトのもとに開発されたZX‐10だが、生産後十数年経った現在では

   20〜40万円代で比較的安く購入できるフルパワー仕様のバイクとなっている。
   
   のちに、より速くよりパワフルでより軽いバイクが数多く発売され、今となってはZZ‐R1100の
 
   ベースモデルとして雑誌に掲載される程度で特別取り上げられることもなく、歴史の中の一台という

   存在になっている。すでに旧車の仲間に入りつつあるだけに、経年劣化によるトラブルは避けられず、

   程度の良い中古車を安く購入できたとしても、後々修理代や消耗部品の交換経費が必要となることは

   覚悟しなければならない。また、一部の純正部品も製造を打ち切られすでに在庫がなくなったものもあり、

   今後外装などの専用部品の調達が困難となる。

    今となっては、ZX‐10が世界最速であったことや、ましてはその車名すら知られていない存在に

   なりつつあり、GPZ900Rの血統を受け継ぎ、後にZZ-R1100へと受け継がれた中の一台として

   Kawasakiが生み出した80年代最後の世界最速フラッグシップマシンであることは忘れてはならない。





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